私たちが別居した経緯
今年で62歳になりますが、お恥ずかしながら「女」を楽しんでいます。色ごとの話です(笑)。私を「女」にしてくれるのは、夫です。私が一番、驚いています。こんな日がくるなんて、少し前までは全く想像していませんでした。
50代の前半に子供たちが独立し始めると、私と夫は別居をしました。当時、私たち夫婦のつながりは子供たちだけだったのです。それでも離婚までは至らず、お互い別々のところに住んで、戸籍上の夫婦をする日々が10年近くも続きました。
離婚しなかった理由
家族は大切という意識が私たちにはありました。子供たちはそれぞれ家庭を築き、孫もいます。日ごろは別のところに住んでいても、結婚式や、お宮参り、七五三などの家族イベントには夫婦で参加していました。近年はコロナで自粛ムードでしたが、孫の運動会や発表会、敬老の日の祖父母招待会なんてのもあり、じーじ、ばーばとして忙しいですよ。私も夫も、こういうのは楽しいんです。ただ二人だけだと、白けてしまう・・・会話も続かない。それが、かつての私たちでした。
運命の家族旅行
昨年の夏休みに、息子夫婦が私たちを温泉旅行に誘ってくれたのです。息子とお嫁さん、小学生と幼稚園の孫二人、私と夫。こういうのは初めてでした。孫たちがじーじばーばと行きたいと言ってくれて、実現したそうです。費用も息子が払ってくれました。親孝行をしてくたわけですね。
部屋は息子夫婦が一つ、私たち夫婦に一つ、合計二部屋とってくれていました。わざとなのか、うっかりなのか・・・とにかく別居していても、私たちは「夫婦」として扱われるわけです。
で、温泉に入って、テレビをつけて、二人で過ごすわけですが・・・。気まずいこと気まずいこと。会話もありませんし。よくこの人と何年間も夫婦をしていたな、って改めて思ってしまいました。ニュースの音声だけが命綱。「先に寝るわね」と言って、私は布団にもぐってしまいました。
電気が消えてから起こったこと
夫もテレビと電気を消して、寝ることにしたようです。それで、ですよ。ええ!と思ったのですが、夫が私の布団に入ってきたのです!それはもう、びっくりしました。
でもなんでしょうか、やはり旅先だからでしょうか。お風呂も気持ちよかったし、ご飯もおいしかったし、明日も早起きして朝ご飯の支度をする必要もないですし、リラックスした気分でしょ。浴衣も着てましたしね。夫がすっと手をしのばしてきたときにぞぞっと、いい意味で何かが呼び覚まされたというか、私も許してもいいかな、という気分になったんです。
後から考えてみると、20年以上ぶりだったと思います。
久しぶりに「女」をして思ったこと
私の閉経は50歳でした。ただでさえ、心理的に五十という数字は感慨深いのに、体までがはっきり「もういいよ、ご苦労さん」と宣言してきたので、当時の私は落ち込みました。更年期障害もありましたし、子供の自立も重なって、今思えば閉経は別居の遠因の一つだったかもしれません。
変な話ですけど、ちゃんとできました(笑)。閉経後でしたし、いつもの私ならいろいろ心配したと思いますが、日常から切り離されているのが良かったのかもしれませんね。例えば女性は服や化粧で気持ちが上がったり下がったりするでしょ?あれと同じで、舞台装置や小道具が揃うと、この年齢でもちゃんと女になれるんだ、女としての自分を取り戻せるんだな、って思ったの。
自分の体を意識するように
相変わらず別居していますが、私たちは時々会うようになりました。年がいもなく・・・と思われるかもしれませんが、会う目的は一つです。家計のこともありますし、二人ともまだ仕事をしているので、体に無理がない範囲でとなりますが、スキンシップを楽しんでいます。
40代の頃インターネットを覚えたので、最近は熟年者の性愛について勉強していますよ。たくさん情報があってすごいですね。皆さん年齢に関係なく楽しんでいらして。自分はそんなことするには老人だと思い込んでいたので、考え方が古かったというか、視野が狭かったなって思います。
一番気にかけているのは「カラダ」。ホッタラカシだった自分の体について考えるようになりました。住んでいるのは地方なんですが、市が主催している50代以上の女性向けエクササイズに参加しています。以前もお医者さんから勧められて「かかと落とし」や「スクワット」を自宅でやっていた、というか、やらなきゃなと思いながら怠けてしまっていたのですが、最近はきちんとやっています。
明確に”目的”がありますから頑張れます(笑)
体って正直ですね。手をかけると、答えてくれます。体力もついて疲れにくくなりましたし、自然と笑顔でいる時間が増えたと思います。
この年齢だからこそ
よく夫と出逢った頃のことを思い出します。まだ20代でした。あの頃は、家をたてて、車を買って子供をつくって、彼らを大学にやって、と、とにかく人生の計画をこなすことに精一杯。男と女のこと、ふれあい、ぬくもり、愛。そんなことは考えているようで一切考えていませんでした。人生ゲームを走るコマだったんですね。
余裕がないと「愛する」って難しいと思いませんか。夫にはたくさんの欠点がありますし、私も人のことは言えませんが・・・以前ならすぐに怒っていたことも、今は許せるようになりました。この年齢になってようやく、自分と相手を損得なしでみつめて、慈しめるようになったと感じています。
どうせ一緒にくらしていないし、そう遠くない未来ボケるか死ぬかするのです。今この時を大切にしたい。恥ずかしがってる場合じゃない。まだ楽しめるのだからウンと謳歌しなくちゃ(笑)と前のめりに、夫との”愛の時間”を楽しんでいる私です。
この記事を読んでくださっている方の中には、同年代の方と繋がりたいと思っている方が多いはず。
R50Timeは中高年特化型のマッチングアプリ。50歳以上のパートナー探しをしている方が多く登録されています。
若い方が多い大手マッチングアプリでは良い出会いのない50代以上の方に向けて、同年代の人と繋がれるプラットフォームを提供し、健全な出会いを促進しています。是非試してみてくださいね!
R50Timeにご登録いただく際は、安心安全にアプリをご利用いただくため、LINEID、AppleID、メールアドレスのいずれかでの認証がございます。いずれの認証方法でも、第三者にアプリ登録したことを知られることはなく、匿名での利用も可能です。誰にも知られることなく安心してサービスをご利用ください