50歳からのラブストーリー すべて

51歳で高校時代の同級生とプチ不倫にいたった理由

ご注意

本編はR50Timeが推奨している内容ではありません。あくまでもエンタメとしてお楽しみください。

51歳で高校時代の同級生とプチ不倫にいたった理由

彼と会うのを、やめられない

 人妻ですが、夫以外の男性に定期的に会っています。相手は高校時代の同級生I君。「君」って言うにはいい歳ですがそう呼んでいます。だって同級生ですからそれが自然なんです。私たちは二人とも51歳です。

 再会のきっかけは「同窓会の会報誌」でした。私は母校の近くに暮らしています。同窓会の事務局は敷地の中にあるので、通いやすいよね?と、部活の先輩に引きずられるように活動に参加しました。夫は海外に単身赴任中で、二人の子供は遠方の大学に進学して家にはおらず、時間はありました。

 母校は100年近く歴史がある進学校なので、卒業生の中には著名な人もいます。私がお手伝いすることになったのは、活躍している卒業生を特集するページでした。その取材で会った人がI君でした。

女生徒の注目の的だったI君

 I君は背が高く、しょうゆ顔のハンサムな若者でした。野球部のエースとして活躍し、新聞の取材を受けたことがあるのを覚えています。短期間ですが校内のミスとつきあっていました。現役で東大に進学し、経済学部を卒業したあと大手銀行に入行。長い海外赴任を経て退社し、経営者に転身しました。

 別に親しくないのに、卒業してからも彼の情報は随時アップデートされて伝わってきました。「東大でさっそく女の子と歩いていたらしい」、「イギリスにいるらしい」、「起業したらしい」、「まだ独身らしい」などなど。別に好きではないけれど、気になる同級生。そういう位置づけです。だからやっぱり、私たちの王子様なんだと思います。

I君との再会

 I君とはすぐにSNSで繋がることができました。彼はグリーンテクノロジー系の新しいビジネスに投資をしていて、経済番組で紹介されたこともあります。

 私は彼の顔が分かりますが、彼は私が分からない。待ち合わせのカフェでは、私から声をかけました。「N高同窓会事務局のHです。この度はお時間を作っていただき・・・」言い終わらないうちに、「覚えてますよ~。Kさんでしょ?テニス部でしたよね?変わらない!」と笑いました。同級生とはいえ話すのは初めてです。気さくな対応に私の緊張はほぐれました。

 彼は近くで見ても、スーツも髪型も手入れが行き届いていて、やっぱり素敵でした。

 同級生って不思議です。学校に通っていたころは赤の他人なのに、広い社会で会うと、すごく親しい人に出会った気がします。地元も同じ、受けた授業も同じ、すごした場所、青春も同じ。

 I君と私は共通の知り合いのうわさ話、担任の(I君と私は3年のとき同じクラスでした)先生が副校長になっていること、N高生御用達の雑貨屋がコンビニになっていること、話題はつきませんでした。私、久しぶりにたくさん笑いました。

 もちろん取材もしました。彼が以前に立ち上げ、大手の通販会社に売った事業の話。いま取り組んでいるビジネスの話。主婦の私にはついていくのが難しい部分もありましたが、分かりやすく説明してくれました。

彼からの告白に動揺して

51歳で高校時代の同級生とプチ不倫にいたった理由

 「Kさんって呼んでいいですか」。旧姓で呼ばれてドキリとしました。「ご主人は何をされているんですか?」旦那の値踏みをされている、と感じました。「会社員だよ。精密機械関係。今、タイに赴任中なの」「へえ」。男の世界のマウンティングみたいなものでしょうか。

 彼は遠慮なく私のことを聞いてきました。夫との馴れ初め、子供の有無、人数、年齢、仕事はしているのか、なぜ同窓会の活動をしているのか、etc。「幸せ?」「まあ、それなりに」「それなりの幸せって、いちばん幸せらしいよ」。優しいのか意地悪なのか、分からないことを言われました。

 「僕ね、Kさんのこと気になってたよ。高校ん時」。・・・え。「部活のとき、テニスコートが見えるじゃない。見えるんだけど・・・。足のきれいな人だな~、動きも機敏だな~って見てた」。知らなかった。「だから今日、再会できてすごく嬉しいのです」。そう言って、彼はコーヒーをズズっと飲みました。

 その日以来、私はI君が気になってしまって。見られていたですって?気になっていたですって?ミスN高とつきあっていたじゃない。すぐ別れたけど・・・。昔の記憶を思い出そうとしたり、なぜ彼がそんなことを言ったのか考えてみたり。一日中、彼のことを考える日々が始まりました。

誘いを何故か、断れず

 取材が終わった後も、彼からスマホに連絡が入りました。「また会いたい」と。「会おうとよ」でもなく「会えない?」でもなく「会いたい」。すごく「オス」を感じました。まるで最近、私が彼のことばかり考えていることを見抜いているみたい・・・

 でも「私も会いたい」と思ったんです。会うだけなら・・・。同級生なんだし。

 それで行ってしまいました。前回と違うのは昼のカフェでなく、夜のバーでした。私たちがN高生だったときに、よく使っていたファストフード店の近くにありました。

I君の30年

 その日、彼は自分のことを話しました。入社3年目の25歳でイギリス赴任が決まって人生設計が狂ったこと。彼が勤めていた銀行では、たいてい入社5年目以降の既婚者が行くのだそうです。だから彼もそれまでに「相手をみつけよう」と思っていたとか。「とにかく、アレで婚期を逃した」と笑います。イギリスなんて多くの女性が喜んで行きそうですが、当時25歳の彼の周りにいる20代前半の高学歴な女性たちには、仕事を辞める結婚はハードルが高かったようです。

 イギリスには1年しかおらず、東欧→イギリス→中東→退職。「とにかく会社都合で異動することに疲れてさ。いい加減日本に戻って、日本の女生と結婚したかったから、辞めた」。「結婚したの?」「難しいよ~。帰国してすぐ起業したから。仕事仕事仕事!で、今に至ります」。寂しいのかな。勝ち組にしか見えないけど。たぶん彼は常識派で「独身」「未婚」という自分の属性を、重く受け止めているのかもしれない、と思いました。

許してしまった「唇」

 帰り際、雨が降っていました。私は慌てましたが、彼は折り畳み傘をもっていました。「いつもカバンに入れっぱなし」。私たちは1つの傘の下で、歩き出しました。

 「今日、なんで来たの?」彼が静かに聞きます。「一人で暇だから」「じゃあ僕は暇つぶしなんだね。いいなあ。Kさんは、もう人生上がりだね。お子さん、成長して自由な身の上」「そんなことないよ(笑)」「あるよ。もう役目はほとんど終わってる。何か新しいこと始めればいいのに」「新しいこと?」「旦那さんと別れて、別の人と違う人生歩んでみるとか」「いやいやいや・・・」「まだ51歳だよ?」彼がぐいっと顔を近づけてキスしてきました。「ちょっと!」突然すぎて、驚くひまもありませんでした。身を後ろに引いたけど、私は、例えば、走って逃げたり・・・はしませんでした。彼も、それ以上は迫ってきませんでしたし・・・。何事もなかったかのように、また私たちは歩き出しました。

 駅が見えてくると、「じゃあ、今日はつきあってくれてありがとう。またね」。最後は大変そっけなく、彼は傘をたたんで背中を向けて、駅の改札へ消えていきました。私の唇に、キスの余韻だけ残して。

1回のキスが、私を変えた

 それで、どうなったかというと。「彼と会うのをやめられない」という状態になっています。

 彼からの突然のキスは、新しい私を誕生させました。私は今、夫以外の男性に惹かれている。それをクールに受け止めたんです。もっとごちゃごちゃ考えるのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。私は、私が思っていた以上に、ずるくて悪い女でした。

 体の関係には至っていません。でも会えばキスをして、抱き合って・・・ます。私は、この関係をやめるつもりはなくて、夫や子供や近所や親戚、友人にバレないように、やり続けようと決めました。

自分でも驚いています。以前の私には考えられないこと。自分自身が出会ってこなかった、まだ知らない自分がいるんだと知りました。

 彼に捨てられるかもしれないし、家庭が崩壊するかもしれない。ハイリスクの入口にいるのは分かっています。でも麻薬みたいに彼との関係は、私をとらえて離さないのです。

 彼はどうしたいのだろう?たぶん彼も分からないんだろうな・・・。どんな男の人なのか知らないけれど、今まで独身だったのだから、これからも結婚は無理なんじゃないかな、って思います。でもそれは、彼が考えること。私はただ、呼ばれたら会いに行くだけ。今日もブブッとメールが来て「会いたい」とあります。

 今日はどこまで行くんだろう。どこまで・・・。と毎回考えます。いまから起こること、明日のこと、全て分かりません。なるようにしか、ならない。そう思って、私は彼に会うための支度をするのです。

まとめ

この記事を読んでくださっている方の中には、50代からの恋愛を検討されている方が多いはず。

R50Timeは不倫相手を探す目的での利用はオススメしておりませんが、お話し相手を探すのにはぴったりです。会話を楽しんだりチャットを楽しむなどして世界を広げてみるのはいかがでしょうか?

50代以上の方が気軽に利用できるサービスですので、是非試してみてくださいね!

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