40代50代男性に多い！男性更年期障害の症状と対処法・付き合い方も解説

年齢を重ねるにつれて、「なんとなく体調が優れない」と感じていることはありませんか？体調不良の原因がはっきり分からないような場合、男性更年期障害（LOH症候群）の可能性があります。

男性更年期障害とは、40代～60代にかけて性ホルモンの分泌が低下することで男性に起こる不調の総称です。主な症状には、身体のだるさやほてり感、不眠、性機能の低下、イライラや不安などがあります。

男性ホルモンの分泌は緩やかに減少していくため、症状を自覚しづらく、本人も気づかないうちに症状が進行することがあります。医療機関で相談する際には、AMSスコアなどのスクリーニングを活用して診断を行うことが重要です。

この記事では、男性更年期障害の特徴的な症状について詳しく解説すると共に、男性更年期障害の対処法と付き合い方についても解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

男性更年期障害の特徴的な症状

男性更年期障害には、精神症状、身体状態に関連する症状、性機能に関連する症状があります。それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。

精神症状

うつ症状が現れます。具体的な症状としては、意欲がなくなり仕事や趣味にも積極的になれなくなる、イライラし不安を感じる、疲れやすくなる等です。注意すべきは、うつ病と男性更年期障害の症状が重なること。うつ症状が続くようなら、医師やカウンセラーに相談し、適切な対応を考えましょう。

身体状態に関連する症状

強い発汗やほてり感を自覚するようになります。ただし、女性の更年期障害に比べると頻度は低いとされています。また、抑うつ状態も相まって睡眠障害を訴える方もいます。記憶力の衰えや、仕事などで集中力が低下することもあります。

性機能に関連する症状

勃起障害 (ED)や性欲の減退が起こりやすくなります。

男性更年期障害の対処法と付き合い方

続いては、男性更年期障害の対処法と付き合い方について解説していきます。まずは専門家へ相談することをおすすめしますが、パートナーとのコミュニケーションや生活習慣の見直しでも症状が軽減する場合があります。詳しく見ていきましょう。

専門家に相談

男性更年期障害の症状が重い場合は、医師やカウンセラーに相談しましょう。泌尿器科では専門的に診断・治療を受けることができます。（ただし、すべての泌尿器科で対応しているわけではありません。）ホルモン（テストステロン）補充療法や漢方薬による治療方で症状が改善する可能性があります。

パートナーとのオープンなコミュニケーション

体の不調は隠さずにパートナーに伝え、理解してもらいましょう。パートナーとオープンなコミュニケーションを持つようにすれば、精神的な辛さを一人で抱え込まずに済みます。話しを聞いてもらうことや共感してもらうことで気持ちが楽になり、精神面で良い効果が期待できます。

生活習慣の改善

健康的な生活習慣を心掛け、自分の体を労わるようにしましょう。適切な食事、運動、十分な睡眠を促すことで、体調を改善できることがあります。
食生活では、良質なたんぱく質を積極的に摂取しましょう。良質なたんぱく質は、卵や肉類（牛肉・豚肉・鶏肉）、魚や牛乳、大豆などに多く含まれています。また、ニンニクやニラ・ネギ・アボカド・人参・山芋などは、タンパク質とともに摂るとテストステロン増強作用が期待できる食材です。抗酸化物質も食事に取り入れましょう。ビタミンCやビタミンEといった栄養素を含む食材も効果的ですが、特に抗酸化力の強い栄養素は、サケなどに含まれているアスタキサンチンや、トマトのリコピンがおすすめです。

運動では、筋肉を動かす運動を毎日10分くらいでも継続して行いましょう。腕立てやスクワットなどの筋肉トレーニング、階段の上り下りや早歩きなどの運動が効果的です。また、サッカーやバスケットボールなどのチームで行うスポーツも、仲間や対戦相手を意識したり、勝って盛り上がったりすることによって、テストステロンの分泌を高めることが期待できます。