いよいよ長年勤務した職場の定年を迎える夫。これまでの生活が一変するため、妻としては言い表せないような不安に襲われてしまうものです。本音を言うと、夫と老後をふたりで暮らすなんて考えられないという方も多いでしょう。
今回は、定年退職する夫との今後が不安な方に向けて「定年夫と向き合うときの注意点」を詳しくご紹介いたします。妻にぴったりな息抜きの方法もまとめてみました。定年を迎える夫との生活に不安しかないという方はぜひ読んでみてください。
うざい?定年後の夫はじわじわと負担になる
老後はゆっくりと過ごしたい。そんなささやかな妻の願いを打ち砕いてしまうのが、定年を迎える夫との間に生じる現実です。定年直後の夫は職場から花をもらったり、リタイア後の希望に満ち溢れたりと、これまで仕事を全うした達成感を含めて感無量となるでしょう。
しかし、会社から離れた生活を送るうちに、定年後の夫はじわじわと妻の負担になっていきます。それは定年後の夫がいることで、ひとりでゆっくりできる時間が減ってしまうからです。
社会から取り残されるような不安、そして自分の人生の終わりが近づいている不安に夫がさいなまれ始め、対応に困ることも負担になるひとつの原因となるでしょう。
夫の定年に向き合うときの注意点5選
「家庭は奥さん次第」ともいわれています。定年した夫と仲良く暮らしていくためにも、向き合うときの注意点をぜひ参考にしてみてください。
①定年後何もしない夫に注目しすぎない
夫の定年に向き合うときの注意点は、「定年後何もしない夫に注目しすぎない」ことです。先にお伝えしたように、定年後の夫はさまざまな不安や喪失感に悩む人が多く、無気力気味になるケースが目立ちます。
年齢的に男性ホルモンの低下も顕著になるため、メンタルが不安定になる夫も珍しくはないのです。夫に注目しすぎず、自分の暮らしとやるべきことを大切にしていきましょう。
②定年後テレビばかりも仕方なしと考える
定年した夫が家でテレビばかりの日々を送っている。そんな姿に失望を覚える妻もたくさんいるでしょう。しかし、「テレビばかりでも仕方なしと考える」のも夫の定年に向き合うときの注意点です。
これまで長年働いてきてくれた夫。テレビ漬けの日々を送れるなんて、学生時代以来のことではないでしょうか。夫がテレビを見ていてくれている間は、妻の休息時間として活用していくことがおすすめです。
③リビング占拠にも柔軟に対応する
定年後の夫はテレビばかりか、なかにはリビングを占拠してしまうケースも目立つようです。キッチンがそばにあるから飲食にも便利、くつろげるソファもあるリビングは夫にとって快適な空間であるでしょう。
夫が定年するまでは、「自分のお気に入りだったのに」という妻も少なくはないのでは?しかし、家庭のなかで縄張り争いのようになってしまうのは悲しいもの。夫に花を持たせて、空き部屋を活用するなど妻は新しい空間づくりに励むとよい関係性を保てるでしょう。
④夫へのアドバイスは避ける
夫の定年に向き合うときの注意点は、「夫へのアドバイスは避ける」ことです。毎日のように暇を持て余している夫の姿に、もっとこうしてみたらどうかと小言のひとつでもつい言いたくなってしまうでしょう。
しかし、60代の男性は年齢による身体の変化もあり、怒りっぽくなってしまう傾向にあります。良かれと思った些細なアドバイスが夫の地雷となってしまっては大変!平穏でいるためにも、妻からのアドバイスは避けることが得策です。
⑤定年後でもお小遣いは設定しておく
夫の定年後はこれまでのようにお給料が入ってこなくなります。夫のお小遣いはあえて渡さない、渡せないと感じる妻も多いはず。しかし、わずかであっても夫へのお小遣い設定は大切です。
とくに男性は趣味を大切にしたり、自由な時間を持つことを好んだりする人が多くいます。お小遣いがあることで生きる楽しみになったり、外の世界と関わるきっかけになったりするため、可能な範囲で渡してあげるようにしておきましょう。
ちなみに、定年した夫へのお小遣いとして妥当な金額は月あたり2~3万円ほどとなるようです。
定年夫と向き合う妻におすすめの息抜き方法
定年した夫と向き合うときの注意点を詳しくお伝えしました。しかし、夫に気を遣ってばかりだと、妻のストレスになってしまいます。そこでおすすめしたいのが、妻だけの楽しみを持つことです。
・愚痴を話せる友達を作る
・短時間のアルバイトを始める
・習い事をしてみる
夫とは共有しない自分だけの時間づくりをして、上手に息抜きしていきましょう。とくに愚痴をこぼせる友達作りはおすすめです。同世代が集まってコミュニケーションを楽しむアプリやSNSなどを活用してみてはどうでしょうか?
夫の定年と上手に向き合っていこう!
定年した夫と仲良く暮らしていくためには、これまでの夫婦の関係性から脱却し、ルームメイトのような関係性にシフトしていくと上手くいきそうです。熟年夫婦という枠にとらわれすぎず、息抜きしながら夫と穏やかな毎日を過ごしていきましょうね!