熟年婚で、相手の男性に連れ子がいるというのはよくある出来事です。
しかし、どのような距離感で接したら良いのかわからないという人も多いはず。
そこで今回は、夫に連れ子がいる場合、どのようにコミュニケーションを取れば良いのか、子どもの年代別に解説していきます。
夫の連れ子とのコミュニケーション
夫に連れ子がいる場合、どのように信頼関係を築いていけば良いのか悩んでいる人も多いはず。
結婚相手はともかく、その家族はこれまで育ってきた環境や年齢など何もかも違い、これから一緒に共同生活していくことが想像できないかもしれません。
また、自らの子育て経験の有無に関わらず、血縁関係のないひとり、もしくは複数の人間を母親として受け入れるというのは、少なからず心理的なハードルを感じるはずです。
しかし、これから家族として、多くの思い出を重ねていくには信頼関係の構築と良好なコミュニケーションが必ず必要です。
どのような関係を築くのであれ、連れ子とのコミュニケーションの最も基本となる考え方は「共感とリスペクト」です。
連れ子は新たに自分の子どもになる存在であると同時に、お互いが受け入れ合う「互助」の関係にあります。
まずはこちらが大人として、ひとりの人間を受け入れる姿勢を示すことが大切です。
年齢別夫の連れ子との接し方
互助の関係といっても、連れ子の年成熟度によっては与えるものと受け取るもののバランスが変わってきます。
連れ子の成熟度が幼い場合い、母親としての役割と接し方が必要になります。反対に年齢や成熟度が高ければ、対等な人間として受け入れてあげるようにしましょう。
そこで、ここでは年齢別に連れ子との接し方を説明していきます。
5歳まで
幼児から幼稚園くらいまでの年齢の連れ子と接するときは、生みの親のような感覚で接します。
この年頃の子どもは感情表現が豊かで、多くの物に興味を示します。喜びや悲しみには同調してあげて、興味を示した物には同じように関心を持ってリアクションしてあげましょう。
言葉を理解しはじめたら、興味の向いた絵本や子ども向け番組で使われている単語を使用して、わかりやすくゆっくりと話しかけます。
こちらが同調するのと同様に、子どもも親の感情に敏感なので、喜ぶべき時は一緒に喜び、イライラしてしまっている時にはなるべく子どもの前では見せないようにしましょう。
また、イタズラに反応すると繰り返してしまう子もいるので、言葉がわからないうちはイタズラには反応しないようにします。
6歳〜12歳
徐々に個性も芽生え、小学校高学年になる頃には早い子は思春期に入ります。
趣味嗜好がはっきりしてくるので、興味のある分野の話題を持っておくと、子どもとポジティブな関係を築きやすくなるでしょう。
ゲームやスマホなど、周囲の交友関係によって欲しいものも増えてくるので「なぜそれが欲しいのか?」とヒアリングを重ねることで、親子としての絆を深めるチャンスにもなります。
基本的には褒めることで子どもの能力は伸びますが、思春期に入ると子どもによっては褒められるとプレッシャーを感じてしまうので、反応を見ながら対応します。
13歳〜18歳
自己形成が徐々に進み、友人関係や将来の展望など、多くの悩み事も抱えるようになってきます。
難しい年齢だと感じがちですが、義理の母親であることが返って心地よい関係を築くチャンスにもなります。
血が繋がっている母親の中には、これまでの子どもとしての存在から、大人になりつつあることを受け入れられずに、戸惑いを覚えてしまうという人も多いのです。
義理の母親という立場は、良い意味で距離感を持てるので、子ども扱いせず接してあげることで良い相談相手にもなれるでしょう。
成人以上
法的には大人として認められる年齢です。
精神的にも安定してきて、仕事や趣味などこれまで以上に積極的に取り組みます。
ただし、10代後半〜20代のうちは挑戦意識も強く、いろいろなことに挑戦します。そのため、失敗やトラブルを起こしてしまうこともあります。
親から教えることはすでに多くはないので、失敗しても成功しても受け入れてあげる姿勢が大切です。
失敗しても、支えてくれる存在があれば自分で立ち直れるでしょう。
ひとりの人間として尊重する
子どもにとって母親は、かけがえのない存在であることは間違いありません。
しかし、お母さんがそう考えてしまうと、プレッシャーに感じてしまう人も多いはず。
そこで、母親という存在をあくまで役割と捉えておくと、心理的なハードルも和らぐでしょう。
また、義理の母親であっても、連れ子と接するときに気後れや遠慮する必要はありません。
むしろ義理の母親だからこその、相手を客観的に見れることで、ポジティブな関係も築けるでしょう。
最初のうちは、お互いに気を遣って接することも多いかと思いますが、この記事を開いてくれたお母さんたちは、きっと相手のことを理解したいと思っているはずです。
その気持ちがあれば、必ず本当の家族以上の絆を紡げるはずです。
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