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ようやく出会えた!54歳のシンママが男性に求めた条件とは

ようやく出会えた!54歳のシンママが男性に求めた条件とは

俺様系の男から離れたい

 54歳の女性です。最近恋人ができて順調な交際を続けています。

 今までは威張るタイプの、いわゆる「俺様系」の男性とつきあってきました。別れた夫もそう。若い頃はそれが男らしく見えたんです。昔の自分に「アホ!」と喝を入れたい。一緒に暮らすには厳しかったです。人を見下したり、悪く言ったり。成人した一人娘までが「パパはDV気質」なんて言ってます。

娘の就職をきっかけに、第二の人生を模索

 その一人娘が社会人になると、「ママ、恋人でも探したら?」と、冗談なのか、本気なのか・・・言うものですから。子育ても終え、肩の荷がおりたタイミングですし、私もいい人いないかなーって気分になって。


 私自身は本来、穏やかな男性が好きだと思っています。でも寄ってくるのは昔から俺様タイプ。私も寂しいからとか、いいところもあるし・・・とか、いろんな理由をつけて相手をしてしまうんですね。娘にも「ママはそういうところが駄目」って言われます。今回は、「もう俺様は相手にしない!」と心に決めて新しい恋を探しました。

 娘のおすすめはマッチングアプリ。ネットで登録するアレです。さすが20代は出会いもオンラインなのねーと思いながら、私もネットサーフィンをしまくりました。「穏やか、中高年男性、出会う方法」などなど。いろんなワードを検索して情報収集をしましたね。出会い方もいろいろあるので迷いました。その中で、恋愛向けではないのですが、興味をもったサービスがあったんです。

おじさんをレンタルしてみた

 メディアでも取り扱われているので、聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか。レンタルおじさんとかおっさんレンタルとか呼び名はいろいろですけど、経験豊富な中高年の男性がお話を聞いてくれたり、相談に乗ってくれるというあのサービス。

 男女の出会い目的のサービスではありませんが、利用してみようと思ったのは、私自身の恋人探しのアドバイスをもらいたかったから。中高年の男性は私のような女性をどうみるのか。

 事務所に登録している人もいるし、個人で副業としてやっている人も。私は同年代で、同じ県内に住む、個人でやっておられる方にお願いしました。お仕事は書店員。写真をアップされていましたが、物静かで本好きな人という印象。気に入りました。メールのやり取りも丁寧で感じがよくて。居酒屋で会う約束をしました。

とにかく聞き上手なおじさん

 レンタルおじさんである鈴木さん(仮名)は、綿シャツと綿パンを着たふくよかな男性でした。確かに、このままエプロンを着たら書店員さんっぽい・・・、新刊とか並べてそうな人だな、って思いました(笑)。

 お金を払っているせいか私も気が大きくなって、なんの前触れもなく聞きたいこと、話したいことをズバズバ切り出しました。

 「なぜか威張るタイプの男性ばかりよってくる」「穏やか系の男性と知り合うにはどうすればいい?」「真面目な穏やか系男性とうまくいく秘訣は?」「そもそも私のダメなところを正直に指摘してほしい」などなど。欲張りですね。

 鈴木さんは頷きながら私の話を聞き、慎重に自分が思うことを言ってくれました。

 「Iさん(私のことです)って長女だって言ってましたよね。人のために我慢をするのが癖になっているのかもしれませんね。だから自己中心的な人に振り回されちゃうのかなって」「穏やか系の男性っていう風にカテゴライズするのはどうかな、って思いました。僕はね、ここは譲れないっていうこだわりがあるのが男だと思っていて、地雷を踏まれると、日ごろ大人しい人も怒りだす、みたいなケースがあると思うんですよ。地雷をIさんが理解できるかどうかじゃないですかね」

 

 自分にはない視点のコメントをたくさんもらって、頭も気持ちもすっきり。お会いできて良かったなって思いました。

書店でみつけた彼の姿

 その日は現金でお支払いしてそのままお別れしたのですが、後日鈴木さんを、とある書店でおみかけしたんです。すごい偶然で本当に驚きました。

 

 彼は、私が脳内で想像した通り、書店名が入ったエプロンをして、お年寄りの女性と何か話をしていました。一緒に目的の本を探してあげているようでした。お忙しそうだったので、声はかけませんでしたが、女性の足元に気をつかいながら、奥まで案内している光景に癒されて・・・温かい気持ちになりました。

 娘に言ったら「何それ運命じゃない?」って大興奮(笑)。ご縁ってあるんですね。

二度目の食事で告白

 レンタルはリピートもできるので、また会いたくなって鈴木さんに連絡をとりました。最初は私が気持ちよくしゃべり、鈴木さんがぽそりぽそり、と感想を述べるという前回の繰り返し。でも中盤から、鈴木さんのプライベートにさぐりをいれました。結婚をしているのかとか・・・。鈴木さんは、お母さまと暮らしている未婚の男性でした。なるほど・・・。

 

 私は意を決して、「レンタルではなく鈴木さんに会う方法はありますか?」って聞いたんです。鈴木さん、意味が分かったみたいで「うーん、うーん」と頭をかきながら考えて、「嬉しいけど、このお仕事のポリシーとしてそれはしていないんですよね。うん、やめておきましょう」

 ふられてしまいました。でも女性の誘いにホイホイと乗ってこない姿勢が好印象でした。

娘の協力

 鈴木さんのことは娘にラインで報告していました。成人した娘は私の友達のようになっていて、男性関係の助言をくれるんです。

 「お仕事のポリシーとして、って言ったんでしょ?じゃあ、ママのことが嫌いだからじゃなくてポリシーがあるから断ったってことだよね。可能性はあるじゃん」と娘。「私を傷つけないように、そう言ったのかもよ?」と私。「そんなの、ここで話していて分かるわけないじゃん。その書店に行ってみようよ!鈴木さん会いに行こう!私も行くからさ」

 お仕事場に押し掛けるなんてストーカーじゃないのと思いましたが、母娘でぶらりと立ち寄る・・・というていでおとずれるなら許されるかしら、と私も思いまして。で、娘の仕事がお休みの日に、鈴木さんがいらっしゃる書店に行ったんです。

誘い出しに成功

 書店員さんはシフト勤務が多いらしく、鈴木さんがいるかどうか心配だったのですが、ちゃんといらっしゃいました。

 あの人だよ、と教えると娘はずかずかと鈴木さんのもとへいき、「カフェの食べ歩きの本ってありますか?」と話しかけるんです。「母と行こうと思って」と私を見ながら言いました。鈴木さん、私たち親子をみて、びっくりされていました。そりゃ、そうですよね・・・。そして「食べ歩きのコーナーはこちらですよ」と案内してくれました。

 娘は本当に上手で、「お勧めの本はありますか?」「最新の本はどれですか?」「人気がある本は?」などなど・・・鈴木さんを離しません。やるな・・・。そしてついに本には関係のないことを。「今日はお仕事、何時に終わりますか?」

 娘のおかげで、私は鈴木さんと二人だけになる時間を作れました。レンタルでもなく、書店員とお客様という関係でもなく、プライベートで。

三度目の食事のあと

 鈴木さんのお仕事が終わってから、落ち合いました。ファミレスに入って、私は強引なやり方をお詫びしました。

 そして鈴木さんといると心が落ち着くし、もっと親しく・・・つまり、恋人になりたいと、自分の想いを伝えました。我ながら猪突猛進だな、と思いましたけど。鈴木さん、こういうのは慣れていないと言いながら、落ち着かない様子で「私なんかでいいんですかね。お話しを聞くしか能がないですし」と頭を何度もかいてましたね。

 「私が好きなのは鈴木さんのそういうところなんですよ。優しく話をきいて下さるでしょ?否定したり、いばったりしないし、無関心でもないし。私にはとても大切なことなんですよ」。そのあと、関係成立を確認しました。変ですけど、テーブルをはさんで握手をしました(笑)。

 二人でぶらぶら夜の歓楽街を歩きました。温かい気持ちでしたね。ホテルがみえて・・・。鈴木さんが「あ」という顔をしたのが分かったんです。やっぱり男ですね。行きたいのかなあ、したいのかなあ、でも彼は自分からは動かないよね・・・。私もごちゃごちゃ考えて「私・・・かまいませんけど・・・。早いですかね?こういうの」って自分から誘いました。大人ですし・・・。そしてホテルに入りました。こればかりは、娘には言いませんでした。

 

愛を育むのに大切なこととは

 ここだけの話ですが、この日はうまくいきませんでした。身も心も準備不足だったのかも。反省。

 でも彼は落ち着いていて「ま、お互いをゆっくり知りながら関係を育てていきましょうってことで」ときれいにまとめてくれました。

 彼との関係に幸せになれそうな手ごたえを感じています。それは私たちが話す、聞く、を丁寧にやっているから。最初は、私がしゃべり過ぎて走り過ぎでした。でも恋人になった今はペースダウンして、私も彼の話を聞いて歩調を合わせるし、彼も相変わらず聞き上手。

 要するに私は、コミュニケーション下手だったから俺様な男性に振り回されていたんだな、って今なら分かります。話せる人が真のパートナー。言葉でも、そして体のスキンシップでも・・・コミュニケーションをきちんと取って、ずっと幸せにやっていけたらと思っています。

ようやく出会えた!54歳のシンママが男性に求めた条件とは

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